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『幸色のワンルーム』ドラマ化放送見送りに関して思うこと

どうも!好きなことを好きなだけやっているツイ廃コスプレイヤー、綴喜明日香です。

 

ちょっと前からTLでしばしば話題になっていた、『幸色のワンルーム』という漫画原作のドラマが放送見送りになった話を受けて、個人的な意見を書いてみようと思い至りました。

 

 

『幸色のワンルーム』とは

両親からの虐待、学校でのいじめなどに悩んでいた14歳の少女が、自殺をしようとしていたところ、ストーカーのお兄さんに拉致・監禁されます。

監禁された部屋には彼女の盗撮写真がびっしり。

しかし、彼女はお兄さんの愛情を受け入れ、家族や周りの人間から受け取れなかった愛を受け取ることで満たされていくというストーリー。

 

 

今回の騒動の流れ

テレビ朝日から『幸色のワンルーム』実写ドラマ化の発表

 ↓

Twitterなどで「犯罪を助長する表現のある作品であるため、実写化は反対」という意見が多数出る

 ↓

制作完了したものの、テレビ朝日側は放送見送り決定を発表

 

表現の自由」と「犯罪の助長」の狭間

今回の放送反対側の意見は大きく3点。

  • 先日ニュースでも取り上げられた「女子学生が約2年間監禁されていた」事件を想起させること
  • 「誘拐」「監禁」「ストーキング」という犯罪を肯定するような内容であること
  • 実写ドラマ化ということでアニメや漫画という表現よりもよりリアリティがあること

 

一方、放送を中止すべきではなかったとする側の意見は、1点。

 

後者の意見としては、「『名探偵コナン』や『ルパン三世』といった、犯罪を題材とした作品も実写化されてきた歴史があるにも関わらず、それによって犯罪が助長されたというデータはない」というものがあります。

 

私個人の意見

私は放送中止に賛成です。

なぜなら、放送反対側の人々と同じく、「リアルな犯罪を助長するものとなり得る」と感じるからです。

TLに一度、ドラマ『幸色のワンルーム』の公式広告が流れてきたことがあります。

ヒロイン幸役の女優さんがたくさんの彼女の写真の前で、幸というキャラクターへの思い入れや、「一生懸命演じました」と笑顔で語っているその映像には、「#背景はお兄さんの盗撮写真」というタグがつけられていました。

 

正直ゾッとしました。

女優さんの笑顔と、壁一面の「盗撮写真」とされる背景の異様さに。

 

『幸色のワンルーム』という作品を、私はTwitter上で知りました。作者さんの最初のツイートがRTで回ってきたものをちょろっと読んだだけなので、深い内容はよくわかっていません。しかし、登場人物たちの過去や背景についてはちょろっと知っていて、単純に「誘拐」「監禁」という行為を肯定した作品ではないということはわかっていました。

そんな私ですらゾッとするのです。何も知らない人がこの作品の予告を見たらどう思うでしょう。

 

ストーキングや誘拐などを考える人間の思考は、「自分が正しい」という思い込みから始まることが多いと思います。

ある女性アイドルの男性ファンであったストーカーは、「自分は彼女の彼氏である」と思い込んだうえで、「彼女を危険なものから守るため」にストーキングを繰り返していたそうです。

ある男性のストーカーである女性は、「彼は今の妻から別れたがっている。私が彼の本命の恋人である」という思い込みから妻を殺害したそうです。

そういった自己倒錯的な思い込みを、この作品は助長しかねないと、私は思います。

 

作者の方の表現の自由にとやかくいうつもりはありません。もちろん「この作品はフィクションです」と冠した上で表現しているものですから。

しかし、リアルとフィクションの堺をあいまいにする実写ドラマという表現は避けるべきであったと思うのです。

 

久々に真面目に書いてみましたが、皆さんはこの件についてどう思われるでしょうか。

 

以上、真面目な記事でした。

 

 

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