どうも!好きなことを好きなだけやっているコスプレイヤー、綴喜明日香です。
今回は、以前ネット上で話題になった漫画、『コンプレックス・エイジ』を満を持して読み終わったので、その感想を書いてみたいと思います。
はじめに
レビューとして点数化していきます。
評価基準は下記とします。
- おもしろさ
- 易しさ
- おすすめ度
星5つで評価します。星3つの場合は★★★☆☆と記載します。
評価
- おもしろさ:★★★★★
- 易しさ :★★★☆☆
- おすすめ度:★★★★★
綺麗な絵と、安定の画力で、少女漫画がお好きな方にはサクサク読めると思います。
また、キャラクターの心情描写も素敵です。
なにより、コスプレするとキャラクターがガラッと変わってしまって描き分けが難しいと思うのですが、キャラクターの特徴をしっかり掴んでいるために、コスプレ前、後どちらもそのキャラとして見られます!すごいかき分け力!
読んでほしい人
- コスプレイヤー
- コスプレをしてみたい人
- 譲れない趣味を持つ人
- 趣味に限界を感じている人
コスプレだけでなく、いろいろな趣味に共通したものがあるな…と感じたが故のオススメです。
あらすじ
コスプレに命をかける勢いで没頭するコスプレイヤー凪。本名は片浦渚。26歳。
普段は派遣社員として働きながら、ウルルというキャラクターに全身全霊を注ぎ、完璧なコスプレを目指して衣装を作ったり、ダイエットに勤しんだりする彼女。
長身がコンプレックスな彼女の前に、理想的な身長と可愛さを兼ね備えた初心者向けコスプレイヤーが現れたり、内緒にしていたコスプレの趣味が親にバレてしまったり…と、様々な出来事に翻弄されながら、最終的には「コスプレ」という趣味と真摯に向き合い、自分の人生までも見つめ直すというストーリーです。
見どころ
コスプレにかける想い
主人公、渚は、コスプレにとにかく強い拘りと矜持を持っています。現役コスプレイヤーの私でも異常だと感じるくらいです。
「ウルルといえば私」となるまで突き詰めないと納得できない。趣味だからこそ妥協はしたくない。そんな渚の強い思いは、最初はちょっと引くほどですが、読んでいくにつれその気持ちの深さや想いの強さがひしひしと伝わってきます。
個人的には、「渚と同じくらいコスプレに一生懸命になれているかな…」と真剣に悩んでしまいました。
コスプレへの向き合い方の違い
渚だけではなく、親友の公子や初心者レイヤーのアヤなど様々なキャラクターたちが出てきますが、それぞれコスプレに対する向き合い方が違います。
公子はカメラメインで活動しており、後々コスプレをすることに対する心境にも変化が表れてきますし、アヤは初心者だからこそ上手になりたい!という思いが強く、真摯にひたむきにコスプレに向き合っていきます。
そういった多様なキャラクターの登場があるからこそ、読み手側としても「なんとなくこのキャラ、私に似てるかも…」「この考え方、私と一緒だ!」と感情移入しやすいと思います。
コスプレ専門知識の宝庫
「スタジオ」「遠征」「イベント」「コミケ」など、コスプレイヤーならおなじみのシチュエーションや単語がぼろっぼろ出てきます。
現役コスプレイヤーとしては、「うっわこれめっちゃわかるーーー!!!」とヘドバンのように頷きながら見れてまた面白いのですが、これからコスプレを始めてみたい方が読むと、「こんな撮影方法があるのか…!」「イベントってこんなに種類があるの!?」と驚きがたくさんあることでしょう。入門編としてもバッチリだと思います。
渚を取り巻くリアルな騒動
「コスプレイヤーです!」といっても、普段はただの一般人。会社の中に苦手な先輩がいたり、彼氏ができたり、友人の結婚があったり…。等身大の25、6歳の女性を取り巻く様々な環境も描写されています。
そういった環境の中で渚が趣味(コスプレ)のことをどう考えるのか、どういった未来を選んでいくのか、実にリアルな一人の女性の人生が描かれています。
まとめ
コスプレイヤーみんなに読んでもらいたい…!!!!
いや本当にリアルなんですいろいろと…!「ここわかるー!」「あるあるー!」の連発ですし、だからこそ渚が選ぶ未来に私たちコスプレイヤーの可能性も感じられるというか…!
コスプレって、なんだかんだ『リミットがある趣味』だって思うじゃないですか。コスプレイヤーなら一度は悩んだことがあると思います。「結婚したらやめなきゃ」「子供ができたらやってられないよね」「30歳までが限界かな…」そんな風に考えている人たちには本当にドンピシャです。いろんな向き合いかたを示唆してくれる。希望にあふれた漫画だと私は感じています。
ぜひみなさん一度読んでみてください…!!!!
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