どうも!日曜5時半からは笑点の綴喜明日香です!
昨日桂歌丸師匠が亡くなったというニュースをみて、呆然としてしまいました。当たり前のようにいた人がいなくなってしまったような、現実味を感じられないような、そんな感じ。
今回は、気持ちの整理をするのも含め、歌丸師匠の思い出と言いますか、一方的な思いをつらつら書いていきたいと思います。
私は幼い頃、おじいちゃんっ子でした。
母方の祖父は初の孫娘である私を猫可愛がりしてくれていて、私も祖父が大好きで、見ている方がうるさいくらいベタベタしていました。
そんな祖父が必ず見ていた番組が、NHKのど自慢と水戸黄門、それから、笑点でした。
祖父の膝の上で、先代の円楽師匠の司会と、今の歌丸師匠や円楽師匠の大喜利をみて、言葉の意味なんかは分からないながら、祖父の楽しそうな様子に、一緒になって大笑いしていた記憶があります。祖父も、テレビの中のおじいちゃんたちも、お客さんもとっても楽しそうで、そんな世界がすごく好きでした。
祖父がなくなってからも、笑点をみる習慣は抜けませんでした。
日曜のその時間、家にいる時は大抵笑点。みんなで笑いながら、夕飯の支度。
司会の歌丸師匠と、円楽師匠の掛け合いがとっても好きで、円楽師匠が当てられる度に家族みんなで「楽さんきたぞ楽さん!」と言って回答を楽しみにしては、最後の歌丸師匠の「座布団全部もってきなさい」で大爆笑するんです。気持ちいい笑いでした。
歌丸師匠が司会を降りられて数年たち、療養復帰して、笑点の始まる前に円楽師匠とお話するコーナー、毎週楽しみにしていました。
今際の祖父と同じように酸素のチューブを鼻につけながらも、矍鑠とお話していた様子を思い出します。
やせ細ってらっしゃいましたが、お元気でした。
そんな姿にホッとして、変わらない円楽師匠とのやりとりにホッとして。ありえないことですが、ずっとそのままでいてくれるのだとなんとなく思っていました。
訃報を聞いた今でも、テレビをつければひょっこり司会をやってらっしゃるような気がしてなりません。
円楽師匠の隣で、「なにをぉこいつ!」と言いながら、笑い飛ばしているような、そんな気がするんです。
テレビの中にいる、おじいちゃんのような存在でした。
あの世の寄席でもきっと満員御礼、名だたる師匠たちとともに、席を務めてらっしゃることと思います。
いつかあの世に行ったなら、その名芸を今度こそ拝見させていただきたいものです。
ご冥福をお祈り致します。