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『昭和元禄落語心中』ドラマ化記念特別寄席in鈴本演芸場にいってきた

どうも!アニメから『昭和元禄落語心中』にハマり、最近やたらと落語を聴いています、綴喜明日香です。

本日は、上野の鈴本演芸場にて、『昭和元禄落語心中』ドラマ化記念特別寄席に行ってまいりました!

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その感想をつらつらと書いてみたいと思います!

 

  

昭和元禄落語心中』とは…

雲田はるこ先生原作の漫画で、全10巻からなります。

主人公は落語家を目指す元ヤクザの与太郎と、その師匠である八雲。主に八雲師匠の過去と一生からなっていると言っても過言ではありません。

作品の題材が落語であり、作中にももちろん数々の落語が登場します。アニメ版では、実力派声優陣が見事に落語もやってのけてくれました。

NHKにて実写ドラマ化が決まっており、今回はその記念として3箇所の寄席で同時にキャラクター達になぞらえて落語家さんたちをキャスティング、落語を披露するという趣旨の演目でした。

 

鈴本演芸場にて

今まで上野といえば動物園でしたので、初めて不忍改札の方へ出ました。徒歩10分もかからずに到着です。

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ビルとビルの間にひょいとあったので、びっくりしました!

中は古いながらもエスカレーターもしっかり付いていて、冷房も効いて快適な空間。思ったより広くなく、ちょっとした小ホールといった規模でした。

普通のホールとちょっと違うのが、飲食が自由なため、飛行機の座席のように前の席に小さなテーブルがついていたところでしょうか。

 

寄席開演

前座

まずは『子ほめ』を披露。そそっかしい男が、近所に生まれた子供を褒めて飯でもせしめようとするのですが、尽く変な間違いをするという古典落語です。

前座の方はマイクなしで、きっちりと型にはまった落語をしてくださったように感じます。

私のようなにわかな客が半数ほどいたためにウケがイマイチで…すいませんでした…笑っていいタイミングとかよくわかってなくて…。やりにくかっただろうなぁ…。

 

「小夏役」柳亭こみちさん

昭和元禄落語心中』の原作を2巻まで読んでくださったというこみちさん。枕で既にうまい具合に笑いをとってくださって、場があったまりました。

その後、『金魚の芸者』を披露してくださいました。

ある家で可愛がっていた金魚が主人の夢枕に立ち、「育ててくれたお礼に芸者として恩を返したいと思います」と言い、実際に美しい娘の姿で家に訪ねてくるという話。

女性ならではの美しい声で、涼やかでどこか色っぽい娘の姿を表現し、歌に至っては聞き惚れるほどでした…。なんでもこの演目は女性噺家がよくかけるものなのだとか。流石です。

 

与太郎役」柳家喬之助さん

なんと、喬之助さんはドラマ版の『昭和元禄落語心中』の落語シーンでの演出に携わっているそうで、アニメも見てくださっているそうです。ストーリーを理解した上で、私たちファンをわかせてくれました。

演目は『出来心』。作品内で与太郎が、1期の山場にかけた落語です。作品のことを意識しつつ、与太郎の『出来心』をかけてくれました。

話の内容は、情けない新米の泥棒が空き巣に入ったところ、なんともすっからかんな家。そこに家主が帰ってきたので慌てて隠れると、家主は「全部泥棒に盗まれたことにして、大家に家賃を待ってもらおう」と画策。しかしあまりに適当な話をでっち上げられ、我慢出来ずに泥棒の方が飛び出して盗みを白状。家主も嘘を白状するという話。

『出来心』をかけた時の与太郎はまだ前座。荒削りで、でも大仰で面白い。そんなところを見事に再現しながら、楽しませてくれました。

 

助六役」春風亭一朝さん

一朝さんの落語、実は聞くのは初めてではありませんでした。以前動画サイトを巡っていた際にちょろっと見たことがあります。

一朝さんは、助六とは関係なく、ご自分の世界を作り出してくれました。

残念ながら演目は分からず…。しかし、身振り手振りを使ってうまい具合に笑わせる。タイミングが絶妙です。さすがプロ。

どこかその大仰な様子が助六を思わせました。

 

「菊比古役」隅田川馬石さん

馬石さんもドラマ版に協力されているらしく、今回は作品内でも頻繁に登場する『野ざらし』をかけてくれました。

近所のご老人が釣りをきっかけに女の骨を弔ってやり、その礼にと美人の霊がお酌をしに来たと聞いた男が、己も美人の霊に来てもらおうと釣りに繰り出すという話。

途中で「鐘ェがァ〜ボンとなぁーりゃさァ〜♪」と独特の歌が入るのですが、そこも高らかに歌い上げてくれまして、菊比古というより助六と言った感じでした。

 

太神楽演芸 扇谷社中さん

男女二人組で登場。傘を使った鞠回しや升回しに始まり、顎の上に飾りを乗せたり、扇の上に茶瓶を乗せたり。数々の曲芸を披露してくださいました。まさに妙技。拍手喝采でした!

 

「八雲役」柳家権太楼さん

トリは権太楼師匠。

八雲師匠、というより、権太楼師匠でした。

演目は『火焔太鼓』。商売下手な道具屋が、ひょんなことから入手した太鼓を殿様に気に入られ納品しにいくのですが、あまりの大金での買い上げに素っ頓狂な驚き方をする話。

まさにこれぞ名人芸!身振り手振り声の出し方、すべてを駆使して、全身で笑いを誘ってくださいました。一挙手一投足が面白い!もう散々笑いました。

 

感想

正にデトックスした感覚…!!

純粋な笑いによって身体がリフレッシュしたと言いますか…貴重な機会だったなぁとしみじみ思います。

今までなんでこんなに触れてこなかったんだろうと不思議なくらいに楽しいし、笑えるし、芸としても素晴らしい!

これからもちょこちょこ見に行こう!!と思った私でした。

 

みなさんも機会がございましたら是非に!

 

 

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