コスプレイヤーの好きなことを好きなだけ

いちコスプレイヤーの頭の中

コスプレイヤーとして、過度な露出系レイヤーとローアングラーにはコミケから出ていってほしい

どうも!好きなことを好きなだけ、もっぱら男装メインで活動している綴喜明日香です。

 

夏と言えば!私たちオタクにとっては海より、山より、コミックマーケット通称コミケ!炎天下の国際展示場に何万人ものオタクがわんさと集まる一大イベントです。

趣味で同人誌を頒布するサークルさんも多いですが、アニメ、漫画の公式大手企業なんかも登場する、まさに超巨大な文化祭!そこには私たちコスプレイヤーも多く参加します。

 

そこで毎年恒例の問題が「過度な露出系レイヤー」とそれに付随するローアングラーです。

 

今回はコミックマーケット自体の説明も交えながら、いちコスプレイヤーとして、この2つの問題に言及してみようと思います。

 

 

そもそもコミックマーケットってなんなの?

私自身は日本最大級の文化祭だと考えています。

数々の表現が許される場です。メインは同人誌の頒布と見てもいいでしょう。

同人誌とは、一般人が出版社や企業とは関係なく、個人的に制作する頒布冊子を指します。多くはアニメや漫画のキャラクターや設定を借りた二次創作作品ですが、「ひたすら自分で研究した納豆のおいしい食べ方レシピを載せた本」や、「スカイツリーの構造を自分なりに研究してみた本」、「飼い猫の写真集」など、そこをつくか~!というような面白発想本なんかもあったりします。

他にも同人グッズ、企業の公式ブースでの商品販売、食べ物の屋台、コスプレスペースなどもある、本当にお祭りのような場所です。

規模は実に大きく、国際展示場ホールをすべて使っての開催の上、3日間ものあいだ行われます。

開催日程は夏と冬の2回。お盆と年末という、社会人が休みを取りやすい時期です(ありがたい)。

コンセプトとしてはあくまでも多種多様な表現の場であり、非営利とされています。そのため、同人誌や同人グッズは「販売」ではなく「頒布」されているものと表現されます。スタッフはみなボランティアであり、同人誌を制作するサークル側も、頒布物を求めてやってくる人たちもみな「一般参加者」というくくりになり、「店員と客」の関係にはならないところがポイントです。

 

コミックマーケットにおけるコスプレ

あくまでも「同人的表現の一方法」です。素人がオリジナル、もしくは好きな作品のコスプレをして披露すること。それもコミックマーケットが提唱する「表現」の一つです。

コミックマーケット側ではとくに厳しい規定は設けておらず、警察のお世話になってしまうようなものは規制しているものの、基本的には表現方法は自由です。

そのため、クオリティの高いコスプレや、ネタコスと呼ばれる面白いコスプレまで、様々なコスプレイヤーが集まります。私が見た中で一番面白かったのは、わざわざ壁まで手作りして持参していた「謝罪会見の様子コスプレ」でしょうか。見事な直角でお辞儀してました。思わず拍手。

 

さて、そろそろ本題です。

 

過度な露出系コスプレイヤーについて

露出系コスプレイヤーとは?

読んで字のごとく。露出の激しい恰好のコスプレイヤーのことをよく露出系と呼びます。

 

アニメや漫画の女子キャラクターできわどい恰好をしている子を皆さんも見たことがあると思います。胸元ががっつり開いた巨乳キャラ、下着が見えてしまうくらい短いスカートのアイドルキャラなどなど…。

基本的にコスプレイヤーは好きなキャラクターのコスプレをします。それは個人の自由ですし、コミックマーケットが推奨するところです。そこで、露出が多いキャラクターのコスプレをしたいコスプレイヤーは、ほとんどの人が露出対策というものをします。

例えば、スカートの下に短いズボンを履く、胸は偽物でボディスーツのようにする…などなど。下手に見せれば公然わいせつ罪ですから、みなさんそこは慎重になります。

 

しかし、まったくそういった対策をしないコスプレイヤーもいます。

 

下着は見せ放題。胸元を大きく開ける。際どいポーズをわざととる…。

 

それが私が今回言及したい露出系レイヤーです。

 

 

なぜ彼女たちは露出に走るのか

簡単です。

多くの人の注目を浴びたいからです。

 

承認欲求カンストか~!強いな~!と思います。自分の身体を売り物にして注目を浴びたいわけです。「ちょっと待って、露出狂とどこが違うの?」と思ったあなた。ぶっちゃけ変わらないと思ってもらって大丈夫です。

 

今年タイムラインを見ている限りで話題になったのは、スクール水着の未成年の子でした。「未成年ってちょ、え、待って色々待って…?」となった私はきっと正常。SAN値はピンチ。

 

コミックマーケットには、いわゆる『人気レイヤー』と呼ばれる人達がいます。ずば抜けて美人だったり、衣装のクオリティがびっくりするほど高かったり。そういった人達は、撮りたいカメラマンさんが多すぎるがために、「はい皆さん並んで順番に撮ってください〜」じゃ追いつかないので、『囲み』と言って、ぐるっとコスプレイヤーさんを囲んで撮影する手法が取られます。

 

露出系レイヤーも『囲み』で撮られる場合が多いです。

ほとんど裸のような格好をした女の子を、大きなカメラを抱えた男達がぐるっと囲み、レンズで狙っているのです。

正直、異様です。

 

しかし、おそらく彼女達の中では『囲み』=人気レイヤーという図式が出来上がっているのでしょう。非常に満足そうです。いやあなたが満足ならいいんですけども。同性としてはいたたまれないというか、あちゃー…って感じです。ネットの反応を見る限り、大半のまともな皆さんは私と同じ感覚らしく、ちょっとほっとします。コスプレのクオリティで勝負すればいいのに…あらあらお尻出してみっともないわ…というおばちゃんのような感想…。

 

さて。もうひとつの問題にも言及しましょう。

 

 

ローアングラーについて

ローアングラーとは?

ローアングル、つまり、下からの煽りのアングルで写真を撮るカメラ小僧、通称カメコのことを言います。

何故ローアングルで撮るのか。それは、煽りの方がより性的な部分を撮れるから。スカートの中、水着の股間部分などなどなどなど。

 

きちんと露出対策をしているコスプレイヤーさんだって、スカートの下を狙われたりしたらもちろん不快ですよね!基本的にローアングラーは嫌われますし、人によっては「ローアングラーお断り!」と明言しています。

 

しかし、たまにコスプレイヤー側が「やめてください!」と言っているのにローアングルで撮りまくるカメコもいます。できれば男性の皆さん、見つけたら「おい!」の一言だけでもいいので注意してください。女性だと下に見られてどうしようもなかったりするので…。

 

ちなみに、「足長効果を狙ってローアングルで撮る」カメコもいます。そういった人たちは基本的に被写体に同意を得ているはずなので、今回は問題にしていません。

 

 

ローアングラーには『業者』も潜む

ここで言う『業者』とは、コスプレイヤー下着や胸元などをピンポイントで撮り、販売するような人たちです。

 

「人気者になりたいから」と過度な露出で外に出てこの連中に捕まったらもう悲惨です。一生自分の黒歴史がネット上に流布し、時には売買されます。見ず知らずの人間の手にわたっていくのです。

 

露出系レイヤーのみなさん、そこのところ覚悟していますか?

 

 

露出系レイヤーにはローアングラーが付き物?

今まで見る限り、露出系レイヤーには多くのローアングラーが群がります。まるでありの大軍のように…。

もはやレンズが身体に接触しているんじゃないか?というレベルの至近距離から局部を撮ったり胸元を撮ったり。恐ろしい様子です。

 

一方、大手の人気レイヤーさんですと、きちんと一定の距離感を保ち、撮影を進めていきます。コスプレイヤーさんが疲れるタイミングで休憩を入れますし、ローアングラーが現れれば周りが注意をします。

 

この違い。なんなんでしょう。

 

前者はおそらく、『性的消費が出来ればいい』人達が群がっていて、後者は『作品としてのコスプレを撮りたい』人達が集まっているんだと思います。

 

 

コスプレイヤーとして私が言いたいこと

コスプレの楽しみ方は人それぞれです。それこそ、脱いででも有名になりたい人だっていることでしょう。どうぞどうぞいくらでも裸になってください。

 

しかし、コミックマーケットは公共の場です。

そこで脱ぐことは公然わいせつ罪です。

 

そしてそれに群がるローアングラー

 

オタクの風上にもおけないな???そもそもオタクじゃないな?????

 

そういう撮影がしたいなら頼むから私たちのコミックマーケットから出ていってください。

表現の自由を狭めるような行為はやめてください。

 

屋外です。

何万人もの人がいます。

子供たちだって見ています。

 

大人としてもっと考えて行動してください。あなたがたはお客さんではありません。

大袈裟かも知れませんが、下手をすればコミックマーケットの存亡にも関わってきます。

私たちのコミックマーケットを壊さないでください。

 

また、『コスプレ』という文化を汚さないでください。

 

大人しく書いてきましたが、毎度のことだと諦めつつ、私はキレています。

 

コスプレという素晴らしい文化を、趣味を、汚さないでください。私はこの趣味を心から愛しています。

全ての人に受け入れられたいとは思いません。せめて変な目で見られないような、そんな世界に、文化にしていきたい、いちコスプレイヤーからのお願いです。

 

長々と思いの丈を綴って参りました。

これからも私は、コスプレイヤーとして、好きなことを好きなだけやっていきます。

しかし、コスプレという文化、趣味を汚すこと無く、もっと幅広く素敵なものにすべく、活動していきたいと思います。

 

 

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