コスプレイヤーの好きなことを好きなだけ

いちコスプレイヤーの頭の中

りゅうちぇるがぺこりんと子供の名前をタトゥーで入れた件に嫌悪感を抱いてしまった自分にゾッとした

どうも!好きなことを好きなだけやりたいコスプレイヤー、綴喜明日香です。

 

今巷で話題になっている、「りゅうちぇるがぺこりんとリンクくんのお名前のタトゥーを入れた件」について、私もTLで見ました。

世間では「落胆した」だとか、「可哀想」だとかそんな意見が上がっています。

 

私自身はどうかと言うと、ぶっちゃけがっかりしました。

 

そしてその「がっかりしている自分」にゾッとしました。

 

どうしてそういう思考になってしまったのか。

そして、なぜゾッとしたのか。

分析しつつ書いてみたいと思います。

 

 

りゅうちぇるの印象

最初は、「また変なオネエタレントが出てきた」とみなさんも思ったのではないでしょうか?

ただ実際は彼はトランスジェンダー(性別は男性だが心は女性。またはその逆)ではなく、正確には、オシャレが好きな男性でした。

 

「男の子でもお化粧していい!」

「オシャレの方法は人それぞれだし、理想もそれぞれ!」

 

そんなりゅうちぇるのスタイルを、私は尊敬していました。そして、その彼女のぺこりんのことも、「可愛くていい子だなぁ」と大好きでした。

 

結婚してからもぺこりんのことをとっても大事にしているりゅうちぇる。妊娠中から進んで家事をしたり、愛を全身でめいっぱい伝えていたりする様子がとても素晴らしくて、私もときどきInstagramを覗いていました。

そんなりゅうちぇるにどこか憧れていた私。万が一結婚するならこんな人がいいなぁなんて思っていました。

 

 

タトゥーの件を聞いた時の心境

ガツンと殴られたような感じがしました。

 

まさかりゅうちぇるがそんな軽率に身体に傷をつけるなんて!タトゥーなんて百害あって一利なし!温泉やプールにも気軽に入れなくなるし、レントゲンを撮影する際にも支障をきたすって聞いたぞ!?

 

本人のツイートやInstagramの投稿を探すべく検索をかけると、同じようなことをコメントしている人も多くいました。

そうそう。それが日本の常識。

そう頷いて読んでいたのです。

 

 

他人の人生、他人の身体に言及するおかしさ

「りゅうちぇるはあなたじゃないのに、どうしてみんなしてそう批判するの?」

「がっかりしたとか一体何様?」

 

そんなコメントを見かけ、ガツンと殴られたような気分になりました。

 

私は何目線でりゅうちぇるという1人の人間を見ていたのでしょう。親?兄弟?それとも…?

確かにりゅうちぇるがタトゥーを入れたからと言って、私の人生には1mmも関係ありません。ただ同じ日本という国に住んでいるだけで、この先1度出会うことがあるかないかといった程度の関係です。

そんなほぼ無関係の人間に、一体何を勝手に期待し、何を勝手に落胆しているのでしょう。

 

そのとき、同性結婚について反対している人達の言説を思い出しました。

 

同性結婚なんて頭がおかしい」

「だから少子化が進むんだ」

 

この人達の考え方って、今の私と同じじゃないの??

他人の身体に、生き方に勝手に期待し、勝手に落胆し、勝手に批判する。

「こうはなりたくない」と思っていた側にいつの間にか私も立っていたのです。

 

それは、コスプレイヤーに向けられる胡乱げな視線や、親から投げかけられる、「そんな趣味、いつまで続けるの?」という言葉にも通じることでした。

 

 

よそはよそ。うちはうち。

その人にはその人の人生があって、考え方がある。

当たり前のことなのに、こと日本では十把一絡げにされ、一律であることを強制される傾向があります。

私はそれにNoと言える人間になったつもりでいながら、十把一絡げにする側の人間でした。

 

もう1度、考え方を見返してみようと思います。

 

他人の人生を批判しない。「あなたはそうなのね」と何気なく見過ごすこと。批判しないこと。

簡単なようで、なかなかできないことを、注意していこうと思います。

 

これを読んでくれたみなさんも、同じように自分の見方で他人をジャッジしていないか、ぜひとも一度考えてみてほしいです。

 

みんなが自由に、自分の人生を歩めますように。