どうも!好きなことを好きなだけやっているコスプレイヤー、綴喜明日香です!
Twitterを眺めていて、大好きだった不意に母方の祖父のことを思い出してしまって、なんだかちょっとセンチメンタルになったので、大きくなった今だからこそおじいちゃんに伝えたいことやおじいちゃんとの思い出を書いてみたいと突然書き出しました。
お時間があればお付き合い下さい。
おじいちゃんは私が10歳の時に無くなりました。原因は肺がんでした。70代でした。
母親たちは三姉妹だったので、女の子にはもう飽きていただろうに、従兄弟や弟よりも孫娘の私のことを溺愛してくれました。私がおじいちゃんっ子だったからかもしれないし、ちょっと不憫な子だったからかもしれません。
うちの弟は生まれつき耳から鼻にかけての管に問題があり、0歳の頃から何度も手術をしていました。両親はもちろんそんな弟にかかりきり。私はよく母方の祖父母の元に預けられていました。「おとうさん!おかあさん!」と泣きわめく私を抱きしめながら、おじいちゃんは両親を玄関で見送っていました。おばあちゃんは安心させるように頭を撫でてくれました。
おじいちゃんとの思い出はたくさんあります。
家の裏口の方でタバコを吸うおじいちゃんの頬をつついて、出てくる煙の形にきゃっきゃとはしゃいだり、おじいちゃんの膝の上で『男はつらいよ』をみたり、一緒にお風呂に入ったり、一緒にベットに潜り込んで、ラジオのナイター中継を聞きながら寝たり…。
今でもたまに田舎に帰ると、今のガラス窓をガラガラと開けて、「明日香!ひまわりの種植えにいくぞ!」とおじいちゃんが顔を出すような気がします。もう15年も経ったのに。
後悔というか、心残りもたくさんあります。
1番は、中学校の制服姿を見せてあげられなかったことです。
おじいちゃんが亡くなったのは10歳の頃。小学校5年生の、私の誕生月のことでした。
まだ中学校の制服なんて買っていなかったし、見せることなんて不可能だったんですが、未だに「あと一年長生きしてくれれば」と思ったりします。
立派に中学生になったんだよ!制服だよ!と、自慢げにスカートでくるくると回って見せたかった。きっと目を細めて、「似合うなぁ〜」と笑ってくれたはずなんです。おじいちゃんに会いたい。
毎年お盆に墓参りに行きます。
中学、高校の頃は、わざわざ制服を見せるためだけに着ていきました。草葉の陰で見ていてくれるんじゃないかと思って。お墓から提灯を持ち帰るのは私の仕事。絶対に火は消さない。毎年毎年おじいちゃんに会うために。
今でも田舎に帰るとまず仏壇に手を合わせます。「ただいま、じじ」と言って、手を合わせます。なんとなーく遺影が笑ってくれるような気がするのが嬉しいです。
今ではもうおじいちゃんの声を思い出すことが出来なくなってしまいました。人間は聴覚から記憶を失っていくそうです。
私が祖父母の家にいる間のビデオはほとんどなく、おじいちゃんの声を思い出す縁はありません。今のように携帯で簡単に録画できれば良かったのにと富に思います。
ただ、臭いはっきり覚えています。タバコの臭いと、お酒の臭いと、畑の土のにおいと、おじいちゃんの臭いが混ざった独特のにおい。
私がおじいちゃんと寝ると言うと、母は毎回「じじ臭いよ!?」と止めたそうです。でも私は「臭くないもん!いい臭いだもん!」とおじいちゃんに抱きついていました。大好きでした。おじいちゃんの臭い。私を安心させてくれる大きな手と優しいにおい。
今、大人になった私を、おじいちゃんが見たらどう思うだろうとぼんやり思います。
コスプレしていることにはびっくりするんだろうなぁ。でもきっと、どんな格好をしても目を細めて、「よくやったなぁ」と言ってくれるだろうなぁと思っています。
まだまだ自立には程遠い私。両親にも心配をかけ通しですが、なんとか生きています。
これからの目標もあります。
だから、ハラハラすることも多いと思いますが、これからもずーっと見守ってて。と伝えたいと思います。
そして、私はこれまでも、これからも、ずーっと、ずーっと、おじいちゃんのことが大好きだということを伝えたいと思います。
見ててくれてるかなぁ……会いたいなぁ………。