コスプレイヤーの好きなことを好きなだけ

いちコスプレイヤーの頭の中

私がコスプレに憧れた頃の話

どうも!好きなことを好きなだけやっているコスプレイヤー、綴喜明日香です!

なんやかんやでもうコスプレを初めて5年…。ここらへんで一度初心に帰ってみたいなぁ、と思って、「コスプレに憧れていたころの私の話」をしたいと思います。

 

コスプレイヤーなみなさんは過去の自分を思い出しながら、今現在コスプレに憧れている皆さんは自分に当てはめながら読んでみてください。

 

 

キャラクターや世界観への憧れ

 非常に夢見がちな子供だったので、小学校にあがったらさくらちゃん(『カードキャプターさくら』の主人公)のようにローラーブレードで小学校に行けると信じていたし、小学校5年生になったらホグワーツ(『ハリー・ポッター』の魔法学校)から手紙が来ると思っていたし、小学校6年生になったらピーターパンが迎えにくると信じていました(ピーターパンがウェンディの元に来たのはウェンディが12歳の頃という設定があります)。

そんな私が『おジャ魔女どれみ』のおんぷちゃんの恰好に憧れるのも、『カードキャプターさくら』のさくらちゃんの封印の鍵や杖に憧れるのは当たり前だったのですが、うちの両親、とくに母親は実に素晴らしい倹約家で、そういった無駄なことに一切お金を使うことはありませんでした。

当時の友人たちがどれみちゃんの変身パジャマを着ていたり、さくらちゃんのカードを持っていたりしても、私はひたすらうらやましがることしかできなかったのです。

 

蛇足ですが、うちの母親がどれくらい倹約家だったのかを印象付けるような話があります。

幼稚園の頃、当時5歳だった私は母に尋ねました。

『どうしてうちにはサンタさんが来ないの?』

そう。家には一度もサンタさんが来たことがなかったのです。保育園の友人たちが揃って何をお願いしたか、何をもらったかで盛り上がる12月、まったくその話題に乗れず、保育園の行事でやるクリスマス会になんとなーく毎年参加していました。それがとっても寂しくて、どうしても我慢できず、母に尋ねてみたのです。

すると母はこう言いました。

『うちはね~仏教徒だから』

 

ぶっきょうと??

ブッキョウト??

ぶっきょうとってなに???

 

5歳の娘に宗教について説く母。しかし今なら私は知っています。そんなにうちは信心深くないことを。仏壇と神棚が一緒くたになっていることを。神社かお寺さんかなんて全く気にしていないことを。父と母が教会で結婚式を挙げたことを!!!

どんだけ子供にクリスマスプレゼント贈りたくないんだよ!!

貧乏ってわけでもないのに!!

話題においていかれる悲しい子供心をわかってくれよ!!!

すいません。愚痴でした。閑話休題

 

コスプレの存在を知った時

正直いつコスプレの存在を知ったのか覚えていません。

当時大人気だった「テレビチャンピオン」の影響だったのか、テレビのニュース番組に出てきたコミケの報道だったのか…もしかするとアニメイトのフリー雑誌からだったかもしれません。

いずれにせよ、私にとってその存在は大きかったです。

 

だって憧れのキャラの恰好になれるんですよ???

 

魔法の杖をもって「封印解除(レリーズ)!!」ってできるんですよ!?

 

憧れないわけがありません。女の子はみんなお姫様になりたいし、魔法少女になって世界を救いたいんです。ただしキュゥべえお前は呼んでいない。ケロちゃん連れて出直してこい。

ちなみに私の七五三の時は、スタジオアリスでお姫様の恰好をして写真を撮りました。憧れてたんだなぁ私。可愛いなぁ私。

 

 

コスプレを身近に感じた瞬間

二回ほどあります。

 

一度目は中学生の頃。当時私は高校受験のために個別指導塾に通っていました。数学が死ぬほど苦手で、数字を見れば眠くなるレベルでした。それは今でもなんですが…。

その塾が、何回かいろいろな先生から体験授業を受けて、気に入った先生を指名する形式だったのですが、見事にオタクでラノベが好きだという男性の先生に出会いまして、すぐその先生にお願いしました。

先生と言ってもみんな大学生。その先生も大学生で、バイトと好きなこと、ちょっとだけ勉強というキャンパスライフを謳歌しているタイプの方でした。オタクでもコミュ力があって、当たりが柔らかくて、その先生のことが大好きでした。

そんな先生からある日言われたのです。

『俺さー先週コミケいってさー』

 

コミケ!?

 

コミケって!!?

 

あのコミケ!!?

 

コミケとは「コミックマーケット」の通称で、年に2回、夏と冬に行われる大規模な同人誌即売会です。つまりオタクの聖地。メッカ。全国のオタクが一堂に会する一大イベント。

私にとってコミケとは本当に憧れのイベントでした。行きたくて行きたくてたまらない場所。

私がすぐに先生に聞いたのは、

コスプレイヤーさんいました!!!!!???』

もうそれだけ憧れていたんです。コスプレイヤーという存在そのものに。

先生はドヤ顔で答えてくれました。

綾波レイ新世紀エヴァンゲリオン)がいたよ。あとシャナ(灼眼のシャナ)とか~』

 

うっわ会いたすぎる!うらやましすぎる!!!!

 

その日は授業になりませんでした。もうずっとコミケ談義。先生それでいいの?って感じですけども。

先生を通してコミケにいったような気分になりました。私も、コスプレイヤーさんに会えたような気分に一瞬なりました。一瞬。先生を挟んだ向こう側に憧れの世界がある…そんな気持ちでした。

 

二度目は高校生の頃。

ひょんなことから、その当時一番仲良くしていた友人と話しているとき、コスプレの話になりました。なんとなーく『私コスプレしてみたいんだよね~』と言ったとき、彼女から一言。

 

『いとこのお姉ちゃんがコスプレイヤーだけど、聞いてみようか?』

 

もちろん飛びつきました!!そんな身近にコスプレイヤーさんが!?という衝撃でいっぱいでした。

彼女がそのいとこのお姉さんに掛け合って、『銀魂』のお妙さんをやらせてもらえるかもしれない…という話になりました。

しかし、私はその当時本当にコスプレのことを何も知りませんでした。衣装を買わないといけないことも、ウィッグカットは自分ですることも、コスプレメイクは普通のメイクとは違うことも。すべてその友人のいとこさんに任せればいいと甘えていて、調べもしなかったのです。

そのうちその話はお流れになってしまい、コスプレのチャンスはなくなってしまいました…。

 

今になって思えば当たり前なんです。普段「コスプレに憧れている方がコスプレを始めるお手伝いがしたい」と言っている私ですが、決して簡単なものではないことを今なら知っています。そのいとこさんにそんな新人の面倒を見るような余裕はなかったでしょうし、そんな甘いものではなかったのでしょう。

ただ、憧れであったコスプレが身近になったのは確かです。

 

 

初のコスプレ体験

いままで「初コスはオリジナル」と言っていた私ですが、厳密にいえば違います。

忘れもしない高校3年生の頃の文化祭。

毎年3年生は劇をやるという伝統があり、うちのクラスももちろん劇でした。私は何の役も持たず、いわゆる大道具、小道具を担当しました。文化祭当日の役割は呼び込み。呼び込みは目立ってなんぼだよね。じゃあコスプレしよっか!

本当に何のノリだったのかよくわかってません。友人の一人が当時既にコスプレイヤーだったらしく、衣装を貸してくれたのです。『ヘタ/リア』の日/本でした。

しかし、当時の私はいたってまじめな方の高校生でした。スカートこそ切ったり折ったりして短くしていたものの、眉毛も整えていなかったし、化粧なんて一度もしたことがありませんでした。

そこで文化祭当日、私はあろうことか母親に化粧をお願いしたのです。

普通のお化粧というものは、自分がもともと持っているパーツを目立たせることで装うものだと思います。母が施してくれた化粧はそのたぐいのもので、見事に私のコンプレックスである細い目、大きな鼻、たらこ唇が目立つ結果に…。慌てて薄めのメイクに変えてくれるように頼みました。「こんなお化けみたいな顔で学校になんていけない!」と思って必死でした…。

学校についてから、友人に少しチークを足してもらったり、粉を叩いてもらったりして手直しをしてもらい、衣装とウィッグを付けました。

カラコンもなし。あるのはただ衣装を着ただけの私。

 

それでも私は幸せでした!大満足でした!

 

クオリティという意味では、今思えば黒歴史。最低最悪。

それでも衣装を着た瞬間、ウィッグをかぶった瞬間、私はそのキャラになれた気がしたし、無敵になったような気がしたのです。

その恰好で看板を持って友人たちと校内を歩き回りました。堂々と。「このキャラならこういう立ち居振る舞いをするだろうな」とか、「こんな話し方をするだろうな」なんて考えながら。それはまるで夢のような瞬間でした。実際に、夢がかなった瞬間でした。

 

今、当時の写真を見返すと、そのコスプレのまま集合写真に写り込む私がいます。クオリティは本当に目も当てられないほどなのですが、とても満足げな様子で写っています。

 

 

コスプレは楽しんでなんぼ

こうやって振り返ってみて思うことは、「コスプレは楽しんでなんぼじゃ!」ということです。

クオリティがどんなに低かろうがなんだろうが、私はそのキャラに近づいている。夢がかなっている。憧れがすぐそばにある。その事実の方が嬉しいし、純粋に楽しいです。

 

コスプレイヤーさん、もう一度言いますが、コスプレに憧れていたころ、そしてコスプレを始めた当時のことを思い出してみてください。

そして、現在コスプレに憧れているみなさん。この記事を読んで、少しでも「わかる!」だとか、「やってみたいな」だとか思った方は、気軽にご連絡ください。

できる限りお手伝いします!

 

 

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