どうも!自身もフェミニストだと常々考えている、綴喜明日香です。
今回はその「フェミニスト」とは一体なんなのかについて考え、書いていきたいと思います。
きっかけ
いつものようにTwitterに張り付き、タイムラインを警備していたところ、こういったツイートが流れてきました。
女性の大学進学率が男性より数%低いことに涙するけれども、男性が女性よりも20倍過労自殺していることに対しては特に感慨もないのがフェミニスト。
— わとりん@Vtuber (@wtwtringring) November 20, 2018
私が思うフェミニストとは、「女性の権利について考え、社会における男女平等を目指す人々」のことを指すと思っていたため、この方の言いたい文句が理解出来なかったというか、「根本から違うのでは?」と思ってしまったんです。
こうなったら徹底的に「フェミニストとは?」というところを考えよう!と、そういうわけです。
辞書の定義
辞書によると、フェミニストとは、
① 女性に対する差別や不平等の解消を唱える人。女性解放論者。女権拡張論者。
② 女性を大切に扱う男性。
ー大辞林 第三版より
つまり、私が考えていた「男女平等」までは言及していないのですね。
ただ、根底には「男女不平等社会であるため、女権を拡張する必要がある」という考えがあると思います。
ツイートに感じた違和感の原因
なにに違和感を感じたのか。
「フェミニスト連中は女性の大学進学率の低さ数%には気を配るが、男性の過労死率の高さには言及しない」という部分。
そもそも比較するところが違っているんですね。
「女権の拡張」を主張するフェミニストが、「男性の過労死率の高さ」に言及する必要は全くないわけです。
つまり、このツイート主が考える「フェミニスト」の認識が間違っているのでは?というのが私の見解。
おそらくこのツイートをした方が発したい情報とは、「フェミニストとは理不尽な連中である」ということだけだと私は考えています。
フェミニストに対する社会認識
なぜこんなツイートが数千RTもされているのか。それはこのツイート主の意見に賛同した人が多くいたからだと思います。
なぜそんなにも現代の日本社会の中で「フェミニスト」が嫌われているのか、いったいどういう風に捉えられているのか。二つの例を挙げてみてみたいと思います。
「フェミニストが表現の自由を奪う」という危機感
ライトノベル。皆さんも一度は目にしたことがあると思います。小難しくなく、漫画のようにライトに読める小説。アニメ化されたり、漫画化されたり、今では立派なジャンルとして確立しています。
その「表紙に描かれたイラストが性的である。」という意見が出たことがありました。確かに女性の胸を大きく誇張して描かれたそれは捉え方によっては性的なものにみえます。
そこから一部のフェミニストたちが「女性を性的に搾取される対象として描いたものだ」という反発を示したのです。それに対して一部のオタク層が、「イラストの表現までフェミニストたちが弾圧してきた。表現の自由を奪う行動だ」と危機感を抱いたのです。もともとオタク層は表現として下に見られ、弾圧されてきた過去を持っているため、予測できる反応ではありました。
この対立に関しては、私個人としても悩ましいものだと思いつつ、どちらにもつけません。確かに話題の元となったライトノベルの表紙は同じ女性として眉をしかめる出来ではありましたが、そう言ってあれもこれもアウトと言っていれば表現の自由の弾圧となることももちろん考えられます。
しかし、そもそもの行動の発端は「女体を性的な対象として搾取される側に置きたくない」という部分なので、決して表現の自由を弾圧することを目的として動いてはいないことをわかっていただきたいです。
「男性差別」に対する反発
「女性専用車両は男性差別である」という意見を目にしたことがありますか?朝の通勤、通学で混雑する時間帯に女性専用車両を作る。男性からしたらとんだ迷惑だと思います。女性専用車両の存在によってより使える車両が限定されてしまうのですから。
フェミニストによって行われた悪行のように例に出される場合もあるこの例ですが、果たして本当に男性差別でしょうか?
もともとは「痴漢から女性を守るための対策」として考案されたのが女性専用車両です。言い方を変えれば、女性を隔離することで犯罪者から守っているものです。手段だけみると一見男性差別に見えるかもしれませんが、実際に行われているのは女性の隔離です。自由を奪われているのはどちらでしょうか?
まとめ
フェミニストとは、元々は女性の権利の拡張のため議論をしたり、行動を起こしている人々のことです。男性女性問いません。
決して、表現の自由を弾圧しようとする悪の手先でも、男性蔑視を助長する人々でもありません。
私個人は自分自身のことをフェミニストだと自認していますが、フェミニストである、ない関係なく、もっと多くの人が女性の権利や女体に対する認識などについてよくよく考える社会になればこういった意見のぶつかりは減らせるのではないかと考えています。
つたない文章でしたが、この記事が少しでもみなさんがフェミニズムに関して考えることのきっかけになればうれしいです。
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