どうも！最近無料漫画アプリで大量に漫画を読み漁っている綴喜明日香です！
最近アプリ内で無事に前話読み切った作品。それが『自殺島』です。
あらすじ
主人公セイは自殺未遂者。何度も自殺未遂を繰り返し、病院に搬送されているうちに、医師から「全てをおわらせるか？」と聞かれます。同意し、意識を失ったセイでしたが、目を覚ますと知らない島のアスファルトの上でした。
周りには何人もの人達がおり、立て札には「ここは自殺島であり、法も何も無い。君たち自殺未遂者たちは島流しにされた」という旨が書いてあり、突然建物の上から人が落ちてきます。
人の死を目の当たりにし、戸惑う自殺未遂者たち。自殺を選ぶ者もいれば、生き残ることを選ぶ者もいました。
生き残ることを選んだ人達はお互いに助け合いながら、サバイバルをしていきます。
その中で、セイの心境にも変化が現れていきます。
生きようとする人々の葛藤と、生き残るための戦い。それぞれのバックヤード、心境の変化に胸を打たれる作品です。
みどころ
セイの成長
セイは所謂元引きこもりの青年。自分の部屋とパソコンだけが彼の世界でした。
それが、前の住民達が置き去りにした風化した学校や病院といった建物はあるものの、自然豊かな島の中で、生命の尊さに気が付き、成長していく……。
そんな姿に、読んでいるこちらも「生命」というものへの考えを新たにさせられるような感じがあります。
サバイバル生活
まずは水や食料を探すところから始まり、生活を豊かにする方法を模索したり、生き残る術を求めてゆく自殺未遂者たちの葛藤の描写が素晴らしいです。
時にはぶつかりあい、時には励まし合い、お互いの知識を出し合って生きていきます。
例えば農家の息子は農園の構想を、元看護師は怪我の手当を……と言った具合。
サバイバルをする予定は今のところありませんが、色々勉強になります。
人間のぶつかりあい
全員に自殺未遂に至るまでの過去の物語があり、後悔や葛藤がある。だからこそ今の彼らがいる。それゆえに意見の食い違いや衝突が起こります。ひどい時は殺し合いも。
セイたちが暮らす集落と、もうひとつの集落の間の争いは、人間の戦争の縮図です。お互いに正義があり、守るべきものがあり、そのために立ち上がります。
もちろん心はセイたちの側にありつつ、なんとなくもうひとつの集落の人間達の主張も捨てきれない。不思議な感覚に苛まれます。
まとめ
『自殺島』は、主人公セイや彼を取り巻く人々を元に、世界の縮図を見て取れる素晴らしい作品。
絵柄は結構キツく、グロテスクな所があるのですが、生命の輝きや生きるということ、人のあり方というものを感じることができます。
- なんとなく毎日が単調にすぎていく。
- 一度でも死を考えたことがある。
- なんで生きているのか考えてしまう。
そんな人に読んでもらいたい作品でした。
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