どうも!コスプレイヤー兼メイクアップアーティストの綴喜明日香です。
先日、ずっとずっとやりたくてやりたくて温めていた『幼女戦記』のターニャ・フォン・デグレチャフのコスプレをしてきました!!!
ウィッグや小物の制作も頑張ったので、今回は作品の紹介や、ウィッグの作り方、メイクの方法、さらに撮影した写真の掲載などなどをまとめてまいります!!
『幼女戦記』とは?
ライトノベルというには分厚くて内容たっぷりなので、個人的には戦争文学なのではないかとも思うのですが、そこは置いておいて。
漫画化、そしてアニメ化もした作品です。
あらすじ
主人公はエリートサラリーマン。
部下の恨みを買って線路に突き落とされ、気が付くと女の赤ん坊に転生していました。
そこはまるで第一次世界大戦の前のヨーロッパの某国。
ただ一つ違うのは、「魔力」という概念があること。
孤児院で弱肉強食の世界を感じた主人公・ターニャは、幼くして帝国魔導士として志願し、軍隊へ。
本当なら内地の安全な後方勤務を願っていたのが、彼女の優秀さ故に何故か前線へ…。
基本的にはファンタジーというより戦争アニメです。
「世界史が好き!」
「ヨーロッパ史が好き!」
という人にはおそらくたまらない作品です。
個人的思い入れ
元々は単純に「異世界転生もの流行ってるし見ておきたいな~」という思いから始まったんです。
その時はまだAmazonプライムに入っておりまして、全話視聴しました。
なんとなく「面白いなー」と思いつつ、そこまでずっぽりハマらなかったんです。
ところが。
たまたま同じくAmazonプライムで劇場版を観た時、衝撃が走りました。
戦闘、かっこよくない???
『進撃の巨人』にはまった時のような、あの立体起動装置に出会ったときのような衝撃です。
空を駆け巡ってライフルを打ち合う様はまさにモビルスーツ…。
ちょっとなんの作品の話してるのかわからなくなってきた…。
そんな感じで最熱したのですが、いかんせんもうAmazonプライムにはテレビシリーズの方が残っていませんでした。
観るためにはdアニメストアへの入会が必要…追加400円。
あれ?400円で見放題なら安くない??
なんて思ったが運のつき。
あっさり入会しましたとさ!!
というわけで再度観ることができたわけですが、もう主人公ターニャがかっこよくてたまらない!
担当声優さんは『魔法少女まどかマギカ』でまどか役を務めた悠木碧さん。
可愛らしいイメージがあったのですが、あまりに凛々しい号令をされるものだから、すっかり参ってしまいました。
ライフル片手に空を縦横無尽に飛び交う美しい妖精(中身はおっさん)。
最熱してからはっもうむらむらと「コスプレしたい」欲が沸き上がったのでした…。
ウィッグ制作
今回は、なるべく原画に忠実なシルエットを作りたいと思ったので、3Dでウィッグを再現しました。
途中経過の画像を残していなかったのが悔やまれますが、簡単に制作までの工程を例として挙げていきます。
参考画像を探す
まずは参考画像を探すところから。
ターニャに関しては、アニメ版、原作ライトノベル版、コミカライズ版と絵のタッチが異なり、デザインが変わってきます。
今回はアニメ版を目指して制作しました。
本来であれば画集を入手するのが一番なのですが、今回は入手が難しかったので、インターネット上でキャラクターデザインを探しました。
運よく設定資料がありましたので、そちらを参照しました。
だがしかし!画像が小さい!!アップすると画質が荒れて泣きました…。
本来であれば、近くで見ても画像が荒くならない画集がオススメなので、今後ウィッグを制作する皆さんには紙媒体でぜひ!!公式にもお金が入りますので!
デッサンを起こす
画像があるとはいえ、360度あるわけではありません。
さらにターニャの場合はポニーテールにしていたり、頭の上にアホ毛があったりするので、どういった形で後頭部・前髪・サイドを分けて作っていくか考えました。
その時の画像がこちら。
割と適当ですが、ないよりいいです。
今回は何と言っても紙の資料がなかったので、この段階がとっても大事でした。
ウィッグ調達
実は一番最初に調達してしまっていたのですが、本来の順番としてはこのあたりが適正。
形を決め、長さや必要な毛量を把握してから、メーカーや型番を選ぶのが適切でしょう。
長年やっている人間はそこら辺を適当にしがちなのです。
今回選んだのはアシストウィッグ。
カラーバリエーションが豊富。
毛量のバリエーションも豊富。
バンス(ウィッグに着けるポニーテールのパーツ)や毛束も豊富。
私はいつも困ったらアシストウィッグのお世話になっています。
何と言っても秋葉原に実店舗があるのがありがたい。
実際に色を見て決めると満足度が10上がります。
今回はカットすることを前提に、ミディアム一つ、バンス一つを購入しました。
カットとセット
先に作ったデッサンを参考に、一束ずつ再現していきます。
まずはポニーテール部分。
実は現在進行形でヘアアレンジのレッスンを受講しているのですが、その時の知識が活きました!
ハーフアップの形で土台の結い上げが完成。
その後、デッサンで後ろ髪として書いてあった部分を作っていきます。
根元を少し立ち上げ、ふかしを入れてから、スプレーでガンガン固める!!
ちなみに使用したスプレーは同じくアシストウィッグのカチカチくんです。
完成したのがこちら!!
なんということでしょう!髪の毛が自立しているではありませんか!!
カチカチくんは本当にすごくて、しっかりかけて固めるとちょっとやそっとじゃ崩れなくなります。
とってもオススメです。
実は前日まで帽子をかぶる前提で考えていて触覚?アホ毛?を作っていなかったのですが、やっぱり思い直して前日につくりました…。
カットした際に残った毛束を数本まとめ、好きな形にカールさせた状態でカチカチくんを噴射!!
そうするとあら不思議!立派な自立型触覚が!!
根元にグルーガンでマグネットをつけ、取り外し可能にしました。
当日メイク
工程写真はないので、簡単に解説をば!
テーピングはほうれい線の除去と目を開くためにしかやっていません。
鼻はノーズテープでバッチリ小さくしました!
ノーズテープはこちら。
ついでにまんまるお目目のためのアイテープはこちら。
どちらもアシストウィッグで「お前は回し者か??」という感じですが、単純にいいものをすすめていたらこうなったんですはい。
ベースメイクはいつもより厚めに、ドールの陶器肌を目指しました。
スティックコンシーラーを乗せています。
ただ、スティックコンシーラーはお肌のトラブルがあるとエラーを起こしやすいのでご注意を!
アイメイクは今回バチバチのつけまにかなり助けてもらっています。
下つけまも本来は上に着けるものを下に使用しています。
目指すは幼女の丸目!
目の大きさを確保するため、大きめに涙袋も作成しました。
チークは頬の高い部分に可愛らしく丸く。
チークブラシは必須です!ほかのブラシだとかたまっちゃうので…。
リップは本来よりも薄めに描きました。
線上を飛び回る兵士なので、華美なのは御法度!!
当日撮影レポ
実は今回の目的は、ハコスタジアム東京の1Dayチケット消化でした。
ハコスタジアム東京では、LINEの友達登録をすると、1か月に1回ペースで無料チケットの抽選を行ってくれます。
ドタバタでしたが、無事友人がカメラをやってくれるとのこと。
喜んで依頼しました!!
当日は楽しみ過ぎて約束の2時間も前に入場。
「メイクに時間かけよう~」なんて思っていたのですが、お仕事やら自分のメイクやらでありがたいことにメイクスピードが上がっていたらしく…あっという間に準備ができてしまいました…。
ただそこはハコスタジアム東京!
ラウンジスペースでまったり構図を考えながら待っておりました。
お菓子も売ってるのありがたき~!
友人と合流して、一通り見て回ったのですが、その日は春休みだったからかなかなか盛況な様子でした。
ただ、撮りたいスペースは決まっていたのでサクサクっと撮影!!
友人も事前に構図やシチュエーションを調べていてくれたようで、感謝感謝でした…。
ストロボ一灯の可能性を感じた一日でした…。
ギャラリー
さてここですよ!!
私は撮れ高を見てほしかったのです!!!
ターニャ・フォン・デグレチャフ
アニメのキービジュアルをイメージして撮ってもらいました!
こんなライティングの方法があるのか…!と目から鱗。
くそったれな存在Xめ
ターニャを転生させたの「自称・神」ですが、ターニャは神の存在など認めていないので、「自称・神」を「存在X」と呼んでいます。
我々の任務はなんだ
エンディングはターニャが歌っているのですが、これがまたかっこいい!!
エンディングのセリフから持ってきました。
覚悟はいいな
表情筋が今までにないくらい意志を持った瞬間…。
こんな顔しないですよ普段!!
拝啓、
腐ったジャガイモで食あたりになって戦線離脱した、ツイーテ・ナイカ・タイヤネン中尉のご家族に手紙を描くターニャ。
後頭部がポイント。
タイヤネン中尉が気になる方は本編をどうぞ(モブ中のモブ)。
幼女の皮をかぶった悪魔
1話で衝撃的だったラストのシーン!
このニヤリとした不吉な笑みをやりたかったんだー!!!
届かん!!!
単純に身体の小ささを見せたかった。
この後ゼートゥーア閣下がお見えになります。
勝利を我らが祖国に
この眼差しを表現したかった…。
目指すは安全な後方勤務
何話だったか失念しましたが、安全な後方勤務に喜び踊るターニャ!
これがやりたくて何度も回りました。
結局前線に行かされるけどね!!
そんなこんなで楽しく撮影して参りました!!
撮影にかこつけていろいろ紹介して参りましたが、参考になるものはありましたでしょうか!
皆さんの楽しいコスプレライフの助けになるついでに、「こいつこんなキャラもやってたのか~」と見てもらえると私のが喜びます!!
ターニャのみならず、いろんなキャラになれるメイクレッスンをしております!
詳しくはホームページへどうぞ。
また、Twitterでは施術者(私)の人となりが見える仕様となっておりますのでぜひぜひ遊びに来てください!!