どうも!コスプレイヤー兼メイクアップアーティストの綴喜明日香です。
本日とうとう『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』見て来ました!
今回はネタバレを含む可能性があるので、「これから見る!」「ネタバレやめてください!」という方はここから先は見ないようにお願い致します。
では、エヴァへの激重感情も含んだ私の吐き出しをご覧くださいませ。
エヴァとの出会い
高校3年生の受験期、唐突に『新世紀エヴァンゲリオン』を見始めました。
ほぼ受験からの逃避だったと思います。
その当時ものすごく仲が良かった友人が、厨二病を拗らせまくった典型的なオタク男子でした。
彼に「エヴァは見たことないの?」と言われたのがきっかけでした。
『コードギアス反逆のルルーシュ』にハマっていた私は、「ロボットものなら同じ感じで見れるだろ」と軽率に手を出しました。
それが間違いでした。
「そもそもエヴァンゲリオンは人型自在戦闘装甲機であり人造人間なので厳密にはロボットとは異なっていて……」
なんて早口で語るようになるまで見事にハマりました。
携帯を持っていなかったいち中学生は、親が共働きで帰りが遅いのをいいことに、親の目がない時間を見計らってひたすらYouTubeやニコニコ動画でエヴァの解説動画を漁りました。
そこで生まれて初めて聖書の内容や人類誕生の解釈、生命の樹なんてものを知り、人類補完計画とはいったいなんなのか、あのラストの解釈とは……?と考えまくりました。
これからエヴァを見ようとする人にひとつ言うことがあるとすれば、「鬱な時に見るな」ということですね!
当時15歳の私は見事に14歳のシンジ君に自己投影しては、「私だったらもっとシャキッとしてる!!」とか、「私だったら逃げたりしない!」とか考えては、シンジ君の情けなさにもやもやしておりました。
今思えば子供目線だったな~と思いますが、タイミングというか、年代的には「いい時期に見たな」と思います。
ちなみに当時から私はアスカ派です。
アニメシリーズ
もちろんこれから入りました。
初見は「ちょっと古い絵柄だな~」なんて思ったりしましたが、すぐにそんなのどっかに行きました。
ものすごく動きが綺麗。
戦闘シーンがかっこいい。
背景で表す心理描写がすごい。
読書家だった私には、SF小説のように作られていく世界観とキャラ達の表現にくぎ付けになりました。
しかし、後半になるにつれてどんどんわからなくなっていきます。
そもそも今まで「敵」とされていた使徒ってなんなの?
「人類補完計画」ってなに?
もう疑問しかわかない状態…。
そこで有名な最後。
「おめでとう」
「おめでとう」
「おめでとう!!」
なんなんだこのアニメは!?
ギアスのように「幸せな世界」を目指すのでも、ガンダムダブルオーのように「平和な世界」を作るでもなく。
いきなりなにがおめでとうなの????
もうあのラストは鬱まっしぐらでしたね…。
旧劇場版
アニメ版を見た後、某友人オタク男子に、「あれと違う終わりが劇場版だよ」とそそのかされた私。
結局続けて劇場版を見ました。
その結果が、アスカの「気持ち悪い」ですよ。
いやもうほんとなんなの!?
なんとか「人類補完計画」が、個々の壁という「ATフィールド」の消滅と、人類を一つの生命体とする計画だということはわかりました。
で、生き残ったシンジとアスカが新時代のアダムとイブ???
結局世界を破壊して再生するってこと…??
ここで私は解説動画を見まくることになるのですが、結局よく理解できないまま。
とりあえずわかったことは以下。
- 「人類補完計画」とは(上記の通り)
- エヴァ初号機はシンジ君のお母さんの犠牲によって人造人間として完成した
- ゲンドウは嫁さん好きすぎ
- 聖書と内容が連動している
- エヴァンゲリオンが人類補完計画の要
- 綾波レイはシンジ君ママの量産型クローン
- 渚カヲルは世界線をループしている?
他にも細かくあるにはあるんですが、腑に落ちるまで理解はできていません。
いきなり数学の授業でサインコサインダンジェントなんて呪文を使われたような気持ちで解説動画を流し見ていました。
理解できなくて目が滑るってこういうことなんだな~なんて思ったの、本当に数学以来でした…。
ちなみに高校に入っても私は数学赤点常習犯でした。
新劇場版序破急
新しいシリーズがやるらしい…!!というので、序を見に行きました。
しかし、それもだいぶ昔の話で、見に行った時の記憶はほぼありません。誰と見に行ったんだっけ…?
そこで、今回の最終作のために再履修した感想をつらつらと。
序破に関しては、アニメの流れで来ているな~と思いました。
細かいところは違いますが、絵柄は比較的昔のままですし、大まかなストーリーも変わりません。
問題は、マリの存在です。
アニメシリーズでも、旧劇場版でも登場しなかったマリという存在。
彼女が入ったことでどうストーリーが変わっていくのか…。
正直なところ、アスカ贔屓なうえに面倒くさいオタクな私は、いくらCVが大好きな坂本真綾さんだからといっても新キャラクターに胡乱気な目を向けてしまいました…。
今となってはごめんね、マリ。
結局のところ、序破まではあまり内容は変わらず。
ただ、私の大好きなアスカがやたらと痛めつけられる悲しい展開でした…。
Qになってガラッと世界が変わります。
いきなり14年後…!?
みんな髪伸びてない!?
リツコさんあの綺麗な髪の毛どこにやったの…!?
シンジ君だけではなく視聴者もおいて行かれる展開。
しかもそのまま疾走するストーリー。
「いきなりヴィレとかいうじゃん何それ!?」だし、「あんなにエヴァに乗れって言ってたのに何が『エヴァにだけは乗らんといてくださいよ!』だよ!」って感じだし、相変わらず大人はなんにも説明してくれないし。
総じてみんなコミュ障かよ!!!!
結局みんな大好きカヲル君が木っ端みじんになって大ショックをうけたシンジ君と視聴者が、心だけ置いて行かれたまま、アスカに引きずって行かれる…という鬼畜エンディングを迎えて10年待たされる…。
何の苦行だこれは。
多分Qを観た当時の私は、あまりにも意味が分からずにショッキングだったため、観たという事実を記憶から消したんだと思います。
再履修しながら、「あーーここ覚えてる」と思ったものの、いつ観たのか、先の展開がどうなるのかは全くわかりませんでした。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
ここまでつらつら書いておいてやっとこさ本題。
冒頭に序破急の内容をさらっとおさらい!みたいな映像が流れてほっとしました。監督は一応10年という時の隔たりを認識していてくれたようだ…。
始めは状況の整理が追いつきませんでしたが、観ているうちになんとなく世界観がつかめてきました。
世界中が汚染されていった大地。
ヴィレがなんとか一部を復元し、そこに住んでいる少数の人々。
その暮らしがなんとも素朴で、そこに馴染んでいくレイ(そっくりさん)の健気さがたまらなかったです…。
そんな中、もうシンジ君が情けなくて、でも可哀想で。
「いい加減シャキッとしなさいよ!」というアスカの気持ちもわかりつつ、「もうシンジ君は鬱になってしまったんだみんなほっといてやってくれ…」と心の中の私が泣くというカオス。
結局、レイ(そっくりさん)の消失ということでシンジ君が大人になるわけですが、ここにもなにか暗喩がありそうでなんともはや。
その後の怒涛の展開ですよ問題は!
ヴィレに戻ってからの戦闘シーンと展開がもう、なんか、ついていけん!!
なんとなーくわかったのがこちら。
- ゼーレは旧作と同様の「人類補完計画」の遂行を目論んでいる
- ゲンドウは「人類補完計画」をなぞらえることでユイ(シンジ君ママ)と一つになろうとしている
- レイは「綾波」シリーズの人造人間
- アスカが「惣流」ではなく「式波」なのは、「式波」シリーズの人造人間だから
- ゲンドウとユイは冬月の大学時代の教え子
- マリは冬月の教え子
- カヲル君はシンジ君の幸せのためにタイムループしている
- 槍には種類がある(ここらへんあやふや)
全編通して私なりにまとめてみたのが以下。
「最愛の人(ユイ)に旅立たれた男(ゲンドウ)が、故人となった妻に会うことを願った。
そのためには人類を一つの生命体として結合しないといけない。
そのトリガーに息子(シンジ)が使えることがわかった。
息子を利用して計画を遂行するが、その息子の幸せを願う存在(カヲル)がいた。
息子の幸せのため、世界は何度もループする。
結局、男は愛を求めていたことに気が付き、その愛が息子の中にあることを見出し、妻の存在と共に成仏する。
息子は継続する世界を生き続ける」
後半は合っているかどうかわかりませんが、今の私では精一杯の解釈です。
もうこうやってまとめた時点で分かったんですが、結局これってシンジ君が主人公ではなくて、本当はゲンドウが主人公なんですよね。
でもって、ゲンドウって監督の影ですよね…。
「作品には作者の心情が投影される」ってむかーーし国語の授業でやったけど、エヴァ観るのに活かせる考えだったとは…。
まだまだ解釈が浅い部分があるので、もう何回かみたいな~と思いつつ、3時間ぶっ通しはなかなかにキツイ…お尻が痛い…。
1時間半2本とかでもよかったな~なんてぼんやり思う素人でした。
新劇場版シリーズはAmazonプライムで履修できるので、ぜひみなさん見てみてください!
人生において損ではない…はず!