どうも!手塚治虫作品は『火の鳥』と『鉄の旋律』が好きな綴喜明日香です。
本日はとある伝手で、劇団扉座さんの『新浄瑠璃 百鬼丸』を見てきました。
公式HPはこちら。
その感想を書いていきたいと思います。
基本的にネタバレはありません!
百鬼丸とは
誰もが知っている手塚治虫大先生の作品、『どろろ』に出てくるもう一人の主人公です。
『どろろ』のあらすじ
戦乱の時代。とある土地の武士であり領主である醍醐景光は、自領地の繁栄と己の天下取りのため、人ならざる48体の鬼神と契約を交わします。
生まれてくる子供の身体と引き換えに、己を守護するように。
その結果生まれたのが、目、鼻、口、耳、手足となにもかもが欠損した赤ん坊でした。
その赤ん坊は景光の妻の手から取り上げられ、乳母の手でたらいに入れられ、川へ流されました。
14年後、孤児の子供どろろが、目は義眼、耳も聞こえない、口も聞けない、義手義足の少年百鬼丸と出会います。
百鬼丸は鬼神を一体ずつ倒すことと引き換えに、己の身体の一部を取り戻していきます。
欠損した体にも関わらず、素晴らしい身体能力を活かして化け物を倒していく百鬼丸。
どろろは彼をアニキと慕い、百鬼丸の身体を取り戻す旅に同行します。
原作の百鬼丸
伸びた髪を無造作に結い上げ、身体の欠損部分に作り物を入れています。
両腕には刀が埋め込まれ、戦う際は自分の肘から先を鞘のように取り外して戦います。どろろと出会ってからは専ら抜いた腕を持ち歩くのはどろろの役目です。
初めのうちはどろろに頓着しませんが、共に旅をしていくうちに絆が生まれていきます。
恋心のような感情を抱いたり、憎しみを抱いたり、旅をしながら感情というものを育てていきます。
『新浄瑠璃 百鬼丸』
斬新なキャラクター設定
こちらは既にパンフレットにも載っていることなので挙げてしまいます。
どろろがおっさんです。
もう一度言います。
どろろが、おっさんです。
原作でのどろろは少年のような容貌をした少女ですが、ここでのどろろは小汚いこそ泥のおっさんなんです。なんという原作クラッシャー。
とにかく最初はショックでした。
そして、百鬼丸は基本的に成長しません。ずーーっと芋虫のような赤ん坊のままです。
パッと見では小汚いおっさんがひたすらお包みを持ったまま話が進んでいきます。
もうなんというか、ひたすらショックです。
なんと言ってもアニメを履修して行った私。
あの、イケメン百鬼丸どこ……???
衣装らしい衣装じゃない
正直に言いましょう。
私はそもそもそこまで舞台鑑賞しません!
今までみた舞台は、舞台『刀剣乱舞』(ただしライブビューイング)、フォロワーさんが出ていたコンセプトガチガチの地下アイドル主演のような小さな舞台、バイト先の先輩が出ていた小さな舞台。友人が裏方をしている舞台にちょろっと出演させていただいたこともありますが、それくらいです。
今回とある伝手で観劇に行ったのですが、申し訳ないことに事前に劇団扉座さんのことは調べませんでした…!
ただ、歴史と名前のある劇団さんだという前情報を仕入れていたので、正直なところ、舞台『刀剣乱舞』と同じくらいのものを想像していました。
実際は違いました。
原作よりのガチガチの衣装がある訳ではなく、ほとんどの演者さんが基本的にTシャツジーパン。
その上にマントを羽織ったり、武器を持ったりしてキャラクターを表現していました。
単純にカルチャーショックでした。
ものすごい演技力でカバー
衣装はほとんどないものの、みなさんがものすごい迫真の演技でカバーしていました。
この役の時はこう動く、こう演じる。セリフはこう。感情はこう。
最初のうちは衣装と設定にめちゃめちゃショックを受けていた私ですが、だんだんとストーリーに入り込んでいきました。
それも役者さんたちの演技あってこそだと思います。
特にどろろ役の方の心情表現がものすごく、ひょうきんな演技から泣かせる演技まで、ぐいぐい惹き込まれました……。
BGMがめちゃめちゃ豪華
ステージのサイドに、効果音用の楽器たちがスタンバイされており、基本的に役者さんたちが代わる代わる音をつけていきます。
銅鑼や太鼓などの見た事のある楽器ももちろんですが、「これどうやって鳴らすの……??」と首を傾げるような大きな楽器もありました。
今思い返してもどんな仕組みで音を出しているのか全くわかりません。
とにかく生音でつけているので、セリフとともに音が直接身体に響きます。臨場感抜群。
どっぷり世界観に浸れます。
「新浄瑠璃」の本領発揮
みなさん浄瑠璃ってみたことありますか?
私はありません。
いや、大学の授業で映像はみましたよ!ええ!
なんとなーく歌舞伎の見栄とか、口上を思い出してください!
あれが劇中で流れ、役者さんが見栄を切ったりします。
だからこその「新浄瑠璃」。
群読で口上を述べたり、口上に合わせて役者さんが動き、口パクをしたり。
語彙力不足で申し訳ないんですが、独特の世界観を醸し出していました。
個人的な感想
ちょっと自分には新しすぎました……!!
アニメみずに行けばよかったと後悔…!なぜなら私はミーハーだから!あのイケメン百鬼丸がぁ!!好きだからぁぁぁ!!!!
そうなんです。舞台『刀剣乱舞』バリの再現度を求めてしまったんです。いや今度そういうのやるじゃん!舞台『どろろ』やるじゃんそれこそ2.5次元の!百鬼丸役鈴木拡樹じゃん!!
そっちを観に行けアホ。と改めて思いました……。
作品としてはありでしたし、面白かったんですが、進んで観に行くかというと、私は観客として未熟です。
そもそも、私くらいの年代に向けて作られていないな、と感じました。
観客のほとんどが60から上のご年配の方々。
持ってこられる笑いもご年配向け。
Not for meってこのことだなって……すいませんほんと小娘ですいません……。
『どろろ』ではないと思って観れば、おそらく楽しめたのかもしれません。全くの別物として観れば……。
ただ、それには私は原作を知りすぎていました。
そして、原作が好きすぎました。
これが、かの有名な、「解釈違い」か…………
決して扉座さんが力足らずな訳ではありません。私が観客として未熟者でした。ほんとうにすみません。
ですが、正直な感想はこれです。
今後の公演予定
以上を読んだ上で、「いや私はこれ面白そうだと思うわ!」という方!まだまだ公演は続いております!
今後の公演予定はこちら。
5/16(木) 19:00〜 座・高円寺
5/17(金) 19:00〜 座・高円寺
5/18(土) 13:00〜/18:00〜 座・高円寺
5/19(日) 13:00〜 座・高円寺
6/14(金) 19:00〜 美浜文化ホール
6/16(日) 14:00〜 厚木文化会館
チケットは4,500円。
チケットぴあ、e+で取り扱っています。
出来ればぜひ生で見て、感じて、自分なりの感想を持っていただければと思います。
余談
見たあとに知ったんですが。
醍醐景光役の人かっこいいなと思ってたらミュージカル『刀剣乱舞』の土方歳三役の方だったそうで!!!!!刀ミュみとけばよかった!!!!(刀ステ勢)
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